めぐみ先生の保育コラム

子どもたちの前で自己紹介をする時のポイント

 

保育現場では、子どもたちの前に立って自己紹介をする機会が多いものです。自己紹介と言えば保育実習のスタート時を思い浮かべる方が多いかもしれませんが、プロとして現場に立ってからも、入園式や行事の挨拶をする時に自己紹介が必要なタイミングがあります。

ここでは、分かりやすく楽しい自己紹介をするポイントについてまとめました。

 

子どもたちの年齢と発達に合わせた内容

大人同士の自己紹介は名前や所属を言えば自分のことを分かってもらえますが、子どもたちには伝わりません。

はっきりと、ゆっくりめに名前を伝えるのは基本ですが、「好きなもの」「得意なこと」「やってみたいこと」なども子どもたちの理解度に合わせて言葉や伝え方の手法を変える必要があります。

 

例えば、3歳児の前では「先生はくだものが大好き!赤くて、丸くて、ゾウさんも大好きなくだもの、なーんだ?」とクイズ形式にするのもおすすめです。

一方、年長児向けにアレンジするならば「先生はりんごが好きです。青森県って知ってるかな?この前、りんごが美味しい青森県に旅行に行きました」と、自分の体験を交えながら伝えると、子どもたちが興味を持ちやすくなります。

 

乳児を含め、異年齢の大勢の子どもたちの前で自己紹介をする時は、歌や手遊びなど、どの発達段階の子どもでも楽しめるものを自己紹介に盛り込むと良いでしょう。

 

視覚物の力を借りよう

 

 

自己紹介をする時、全体の注目を集めるのが難しい場合もあります。そういった時は、ペープサートや指人形などの視覚物を使って自己紹介をする方法があります。

たとえば、「今日はお友達のクマちゃんを連れてきました!」とパペットを紹介し、インタビュアー役になってもらうと面白みのある自己紹介になります。

指人形や小さな手作りおもちゃをポケットに忍ばせておいたり、簡単なマジックをする方法もあります。自分らしい自己紹介ができるように、どんな小道具が使えるか考えてみてください。

 

全員に向かって話しかけることを意識する

緊張したり時間を気にしたりすると、全体に向けて話すことを忘れてしまいがち。その場にいる全員の子どもに興味を持って聞いてもらるよう、視線や声の方向が一方向になっていないか気をつけましょう。

自己紹介の最後に全員と握手をしたり、「先生の好きな色を言ったから、今度はみんなの好きな色も教えてね」などと一人ひとりに投げかけていくこともできます。

 

自己紹介は子どもたちと信頼関係を築く第一歩です。受け持ちのクラスの子以外にも自分の魅力が伝わるように、オリジナルの自己紹介を考えてみませんか。

 

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佐藤愛美(さとうめぐみ)

保育ライター。保育園や子育て支援施設にて担任や育児講座等の業務を経験。2016年にはフリーライターに転身。保育園の取材記事やコラムなどを中心に執筆し、現在に至る。

保育の仕事の魅力や、現場で活躍する保育者たちの生の声をお届けします。

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