めぐみ先生の保育コラム

着替えの援助の工夫【0・1歳児編】

汗をかいたときや服が汚れたときに着替えをすることで身体の清潔を保つことができます。0歳、1歳の子どもたちは保育者が援助をしながら服を着替えます。この時期の子どもたちに対して、どのような援助をしたらよいか考えていきましょう。

 

着替えの援助の工夫【2・3歳児編】はコチラ

着替えの援助の工夫【4・5・6歳児編】はコチラ

 

発達段階ごとのねらいを考える

発達段階によって着替えのねらいは異なります。

  • 6ヶ月前後:快・不快の感覚を知ることや、着替えを通して特定の大人との愛着関係を築くこと。
  • 1歳前後:着替えをすることで生活リズムを身につけたり、着替えに対する意欲を育むこと。
  • 1歳半〜2歳:着替えることに興味を持ったり、自分で着替えようとする意欲を育むこと。

あくまでも目安にはなりますが、以上のようなねらいが考えられます。

 

言葉掛けやスキンシップを大切に

この時期の子どもたちの着替えは保育者の援助がメインになりますが、スムーズに着替えさせればよいというわけではありません。保育をする上で、着替えがただの作業にならないように意識することが大切です。

 

例えば「お洋服、びしょびしょで気持ち悪いね。着替えてさっぱりしようね」など声掛けをすることで子どもたちは快・不快の自覚を持ち、着替えにも興味が湧きます。

また、着替えの時間はスキンシップの時間でもあります。ふれあい遊びや歌をまじえて楽しい雰囲気で着替えができるようにするとよいでしょう。

 

生活リズムを意識して着替える

生後6ヶ月を過ぎた頃から、少しずつ生活リズムが身についてきます。遊びや食事、睡眠の後など生活の節目を意識して着替えを行うとよいでしょう。

 

また、夏場や午睡の後は肌着が汗で濡れている場合があります。温かいタオルで軽く身体を拭いたり、着替えの際に肌に異常がないかチェックしてみましょう。

 

子どもの意欲を応援しよう

2歳が近づくにつれて、子どもたちには「自分でやってみたい」という意欲が芽生えます。靴下を自分で脱ごうとしてもうまく脱げなかったり、ズボンを後ろ前反対に履いてみたり、そんな姿も見られることでしょう。

 

しかし、この時期の子どもたちにとっては「やってみよう」という気持ちこそが大切です。たとえ上手くできなくても、間違えていても、すぐに保育者が直してしまうのではなく、しばらく見守るようにしましょう。また、「がんばったね」「自分でやるの?すごいなあ」など、子どもたちの意欲を認める言葉掛けをしましょう。

 

佐藤愛美(さとうめぐみ)

保育ライター。保育園や子育て支援施設にて担任や育児講座等の業務を経験。2016年にはフリーライターに転身。保育園の取材記事やコラムなどを中心に執筆し、現在に至る。

保育の仕事の魅力や、現場で活躍する保育者たちの生の声をお届けします。

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