めぐみ先生の保育コラム

壁面飾りのポイント

子どもたちが楽しい気持ちで過ごしたり、興味の芽を育てていくために壁面飾りを工夫している保育者は多いと思います。どのようなことを重視して壁面の環境をつくっていけば良いか、園で実践されている内容をもとにお伝えします。

 

(1)子どもたちの興味に合ったものを

乗り物や動物、絵本、歌など、子どもたちがその時に興味を持っている内容を壁面飾りに反映します。また、保育内容と地続きにすることで興味も深まります。

 

(2)「子どもらしさ」を意識しすぎない

必要以上に子どもらしさを意識しすぎず、大人の目で見ても心地良い壁面構成にします。子どもたちに本物に触れてほしいという願いから、アート作品を飾っている保育園もあるんですよ。

 

(3)自然物を取り入れる

散歩で見つけた木ノ実や葉っぱで作るリースや、貝や珊瑚の吊るし飾りなど壁面飾りにも自然物を取り入れ、子どもたちがいつでも触れることができるようにします。四季の植物を小瓶に入れて保育室に飾るだけでも心がやすらぎ、自然に親しみを感じることができるはず。

 

(4)キャラクターは使いすぎない

人気のキャラクターはインパクトが強く、子どもたちの注目を集めやすいため保育に取り入れているという保育者もいます。しかし、それだけに依存してしまうと子どもたちの興味の幅が狭まってしまったり遊びの発展が見込めないことも。壁面飾りへの使いすぎには注意しましょう。

 

保育者の負担が少ない壁面飾りを作ろう

 

壁面飾りを保育者が毎回1から作るのは大きな負担になります。過去に作ったものをアレンジしたり他のクラスとシェアしたりして、業務負担を減らす工夫をしましょう。時には市販の飾りを使うのだって良いと思いますよ。野花を生けたり写真を飾るだけでも十分。大切なポイントは「子どもたちがどう感じ、育ちにどう繋がるか」です。

 

佐藤愛美(さとうめぐみ)

保育ライター。保育園や子育て支援施設にて担任や育児講座等の業務を経験。2016年にはフリーライターに転身。保育園の取材記事やコラムなどを中心に執筆し、現在に至る。

保育の仕事の魅力や、現場で活躍する保育者たちの生の声をお届けします。

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