めぐみ先生の保育コラム

保護者とのコミュニケーションで大切にしたいこと

 

保育士は子どもだけでなく保護者とも接する仕事です。忙しいからという理由で、いい加減な挨拶をしてしまったり、親しくなってきた頃に敬語を忘れてしまったりすることは禁物です。

保育士は一般的なサービス業とは少し異なる業種ですが、保護者に対してもマナーある対応をすべきです。

 

今回は保護者とのコミュニケーションで大切にしたいことについてお伝えします。

きちんとした挨拶をしよう

 

保育の仕事に限らず、挨拶はコミュニケーションの基本です。子どもたちにも挨拶の大切さを伝えることはあると思います。

ここでは「きちんとした挨拶」がどんな挨拶であるかをおさらいしてみましょう。

 

・笑顔で元気良く。

・ながら挨拶はNG。作業の手を止めて目を合わせる。

・敬語で挨拶をする。

 

忙しくてどうしても手が離せない場面では、せめて顔や体を相手のほうへ向けて笑顔で声を掛けたいですね。

 

相手の話をよく聞く

 

保育は人前で話すことが多いイメージがありますが、実は相手の話を聞くことが重要な仕事です。子どもはもちろん、保護者や同僚の話に耳を傾け理解するように努めましょう。

信頼関係を築くためにも、相手の話を真剣に聞き正しく理解することが大切です。分からないことがあれば、分かったふりをせずに質問したり聞き直すようにしましょう。

 

相手に共感すること

 

誰かと話している時に「そうだよね、分かるよ」と言ってもらうだけで、心が落ち着くような経験をしたことはありませんか?

保育園を利用する保護者たちは様々なバックグラウンドを持っています。仕事が忙しくてイライラしている方、我が子の発達が理想と違い焦っている方、引っ越してきたばかりで友達が1人もいない方など。

その時その時の「辛い」「分からない」「疲れた」に保育士が寄り添い、共感し、温かい言葉をかけたり一緒に解決策を考えることによって、家庭に帰ってからも安心して過ごすことができるかもしれません。

 

もちろんマイナスな気持ちだけでなく、成長の喜びや、仕事での達成感、家庭の中で面白かったエピソードなど楽しい話題も共有し、共に笑い合うことも保護者の支えになるはずです。

 

経験を積めばコミュニケーションの力は高くなるけど・・・

 

最初は緊張する保護者対応。しかし経験を積めば積むほど慣れてくるものです。

肩の力を抜いて話せば保護者もまた緊張せずに話をしてくれるでしょう。

 

しかし、慣れて親しくなってきた頃にコミュニケーションの基本やマナーは崩れやすいものです。保護者に対して敬意を持ち、社会人らしい接し方・振る舞いを心掛けるようにしたいですね。

 

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佐藤愛美(さとうめぐみ)

保育ライター。保育園や子育て支援施設にて担任や育児講座等の業務を経験。2016年にはフリーライターに転身。保育園の取材記事やコラムなどを中心に執筆し、現在に至る。

保育の仕事の魅力や、現場で活躍する保育者たちの生の声をお届けします。

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