めぐみ先生の保育コラム

公園内保育所の魅力とは?

 

2017年に都市公園法が改正され、公園内に保育所を設置することが可能になりました。東京都では保育園を開設しようとしても用地の確保が困難であったり、住宅地の中では近隣住民の反対を受けることもあります。そういった課題解決の一手となることが期待されている公園内保育所ですが、どのような特徴があるのでしょうか。

 

環境の良さが強み

公園内保育所を見学すると、まず最初に「広々としていて明るい!」「都会の保育園なのに緑がたくさんある!」と驚くことが多いです。

公園の中にあるので光を遮る大きな建物などはなく、窓からは十分な日光が入ってきます。窓の外を眺めると公園の木々が見えて、室内からも四季の移り変わりを見ることができます。自然と隣り合わせの立地を活かし、公園内保育所だからこそできる保育を模索していくのも楽しそうですね。

 

公園という場所を保育にどう活かすか

保育園の目の前に遊び場があるからには、園庭のように活用したいところです。夕方のお迎えまで公園で遊んでいても、園舎は目と鼻の先なので保護者が直接お迎えに来やすく便利。遊んでいる時に雨が降ってきても、ほとんど濡れずに室内に入ることができるでしょう。「今日は雨が降りそうだから、お散歩やめておこうかな……」と迷い、お散歩を断念することってありませんか?(特に梅雨時など)

公園内保育所にはすぐに帰れるというメリットがあるので、ちょっとお天気が心配でも公園に出掛けて遊ぶことができます。

さらに、公園である以上、利用者は保育園関係者だけではありません。地域の親子が遊びに来ることもあるし、近隣のオフィスのサラリーマンが休憩に来るかもしれません。そのような環境の中でマナーやルールを学んだり、地域の人々と交流する機会が多いのは公園内保育所の魅力の1つではないでしょうか。

 

セキュリティの課題にも向き合っていく必要

魅力たっぷりの公園内保育所ですが、課題もあります。多くの人が出入りする公園の中にあるため、セキュリティには十分に配慮する必要があります。玄関を開け放したままにしない、インターホンが鳴っても必ず顔と要件を確認してから解錠するなど職員全体で徹底していくことが望まれます。

もしも不審人物を発見したり、タバコの吸い殻など危険物があった場合は、保育士の独断で行動せず公園を管理している事務所や行政の担当者に相談してみると良いでしょう。

 

実際に見学して確かめてみよう

公園内保育所といっても、それぞれカラーがあります。就職を考えている場合はまず保育園に見学へ訪れてみることをおすすめします。

 

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佐藤愛美(さとうめぐみ)

保育ライター。保育園や子育て支援施設にて担任や育児講座等の業務を経験。2016年にはフリーライターに転身。保育園の取材記事やコラムなどを中心に執筆し、現在に至る。

保育の仕事の魅力や、現場で活躍する保育者たちの生の声をお届けします。

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