めぐみ先生の保育コラム

夏の保育が始まる前に準備&対策しておきたいこと

 

まだ5月ですが、全国的に暑い日が続いています。

例年よりも早く夏が到来したのかと思いきや、冷たい雨が降り続いたり。

この時期は朝晩の気温差も激しいので、子どもだけでなく大人も体調管理に注意したいですね。

 

そして、6月下旬くらいになると一気に気温が上がり蒸し暑くなります。

梅雨が明ければ夏空が広がり、カラッとして気持ちの良い天気に。水遊びが始まる園も多いでしょう。

 

今回は、夏の保育が始まる前にしておきたい準備と対策についてまとめました。

 

夏の保育の準備は万全?チェックしてみよう

エアコンの掃除と点検

少し前までは「冷房をつけないほうが丈夫な子どもが育つ」という考えが主流でしたが、温暖化によって夏の気温が上昇している昨今、子どもや職員の健康を守るためにもエアコンは必要です。

夏になる前にフィルターを掃除し、清潔な状態にしておきましょう。掃除用の薬剤を使用する場合は子どもたちがいない場所で。フィルターを水洗いする作業であれば子どもたちと一緒にもできますが、埃を吸い込んでしまう可能性もあるのでよく検討しましょう。

掃除をする際に、試運転をして冷房がきちんと作動するかも確認を。この時、異常が見られた場合は早めに修理を依頼したほうが良さそうですね。

 

熱中症対策

熱中症対策で大切なことは、水分をよく摂ること、炎天下の中に長時間出ないこと、適度な休憩をとることです。そして、室内でも熱中症になるリスクはあるため、エアコンを使って湿度と温度管理をしていくことも重要です。

特に真夏のお散歩は熱中症のリスクがあるため、いつもより近場の公園を選んだり、遠出をする時は多め水分を持っていくことを推奨します。

夏場のお散歩の仕方についても、事前に園全体で話し合い職員間で共通意識を持っておいたほうが良いかと思います。

 

日除けを作ろう

水遊びの際にすだれなどを使って日除けを作ると、目隠しの効果にもなります。

日当たりの良い保育室では、窓の部分にも日除けを作ることをおすすめします。すだれを使えば光を完全に遮らず、風通しも保つことができます。

 

その他にも、植物でグリーンカーテンを作る方法もあります。

おすすめはゴーヤです。少しずつ蔦が伸びていき、実のなる様子を保育室の中から観察するのは楽しいですよ。5月下旬であれば植え付けもまだ間に合います。

 

水遊びの準備

水遊びに向けて、以下のものを準備しましょう。

 

・プール(乳児はたらいを使う場合も)
・空気入れ
・消毒液
・温度計
・タオルやマット類
・濡れたものを乾かすハンガーとスペース
・玩具
・プールバック掛け

 

昨年使ったものに、穴が空いていないか、ひびが入っていないかも確認しましょう。

特にペットボトルやプリンカップなどの廃材で作った玩具は時間が経つと劣化します。裂けた部分に素肌が触れて怪我をする危険性もあるので、なるべく1年ごとに新しい玩具を作ることをおすすめします。

 

保護者への呼びかけ

熱中症対策や、水遊びの準備物などに関してはおたよりを作成するなどして家庭にも呼びかけていきましょう。

家庭でどのように過ごすかによっても、熱中症のリスクは変わります。

水遊びの前には肌の異常がないか確認し、発疹などが見られたら早めに受診して医師に水遊びの可否を判断してもらうようにしましょう。(このチェックが遅くなると、水遊びの初日に友達と一緒にプールに入れない・・・ということも)

 

家庭にどのような呼び掛けをするかも、園内で統一したほうがいいですね。会議の場で議題に出してみてください。

 

夏が始まる前に、一度確認を!

 

夏の保育が始まる前に準備&対策しておきたいことについてお伝えしました。

この他にも、事前に用意しておいたほうが良いことはありませんか?

ぜひ本格的な夏が始まる前に、一度チェックしてみてくださいね。

事前に準備を進めておくことで、夏の保育が安全でスムーズに展開できると思います。

 

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佐藤愛美(さとうめぐみ)

保育ライター。保育園や子育て支援施設にて担任や育児講座等の業務を経験。2016年にはフリーライターに転身。保育園の取材記事やコラムなどを中心に執筆し、現在に至る。

保育の仕事の魅力や、現場で活躍する保育者たちの生の声をお届けします。

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