めぐみ先生の保育コラム

色水あそびのヒント

食紅や絵の具を使って色のついた水を作る「色水あそび」は、子どもたちの好奇心や想像力を刺激します。ぜひ、子どもたちの年齢や興味に合わせて様々なバリエーションの色水あそびを試してみてはいかがでしょう。今回は、色水あそびの例を紹介します。

 

絵の具を使った色水あそび

■材料

水彩絵の具、水、ペットボトル、割り箸、プラスチックカップ など

 

水彩絵の具を使って色水を作ります。最初は保育者が絵の具の絞り方や混ぜ方の手本を見せ、子どもたちが興味を持てるように活動に導入しましょう。色水を作りながら子どもたちが感じる「なぜ?」の気持ちを拾うことが大切です。

絵の具を混ぜ過ぎたらどうなるのかな?たくさんの絵の具を混ぜたらどんな色になるんだろう?など、子どもはたくさんの疑問を持ちます。できるかぎり保育者が子どもたちの行動を止めずに見守るようにしましょう。

プラスチックカップやストローなどを用意し、お店屋さんごっこやままごとにも発展しやすい環境も準備するのもおすすめです。

 

食紅を使った色水あそび

■材料

食紅、水、ペットボトル、割り箸、プラスチックカップ など

 

スーパーや百円ショップで売っている食紅を絵の具の代わりに使用します。食紅は赤・青・黄が入手しやすくその3つがあれば十分に遊び込めます。食紅の良いところは絵の具よりも安全性が高いこと。口に入れてしまう可能性がある子どもと遊ぶ時は、食紅を使うと良いでしょう。ただし、衛生面を考えると飲むことを推奨すべきではありません。

水彩絵の具よりも透き通った綺麗な色水になるのが特徴です。

 

草花を使った色水あそび

■材料

オシロイバナ、ツユクサ、アサガオなど色の出やすい草花

透明なビニール袋、はさみ、プラスチックカップ

 

草花で色水を作る時は、オシロイバナ、ツユクサ、アサガオなどがおすすめです。子どもたちと一緒に色々な草花を集めて、色が出るもの・出ないものを探していく過程も大切な気づきの瞬間です。保育園で栽培しているものや、河川敷の雑草などを採集して使ってみるのはどうでしょうか。

草花が集まったら、材料となる草花と水を透明なビニール袋の中に入れて手で揉み込みます。すると、色が染み出して綺麗な色水が出来上がります。十分に色が出たらハサミでビニールの口を切って水だけ取り出してみましょう。

 

石鹸や寒天粉を使ってプラスα

色水ができたら、石鹸を使って色のついた泡を作ったり、寒天粉を混ぜて色水寒天を作ったりすることもできます。(寒天は加熱が必要)

身の回りにある材料を使って、子どもたちの好奇心と五感を刺激する遊び方を考えてみたいですね。

 

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佐藤愛美(さとうめぐみ)

保育ライター。保育園や子育て支援施設にて担任や育児講座等の業務を経験。2016年にはフリーライターに転身。保育園の取材記事やコラムなどを中心に執筆し、現在に至る。

保育の仕事の魅力や、現場で活躍する保育者たちの生の声をお届けします。

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