水の中をゆらゆら泳ぐ金魚。夏祭りや絵本などでもおなじみですが、実は奥が深い生き物なんです。
今回は、保育に活かせる「金魚の豆知識」をご紹介します。
「金魚のルーツはフナだった」
金魚は、もともとフナから生まれた観賞魚。
今から1700年以上前の中国で、突然赤くなったフナを人が大切に育てたことがはじまりです。
「金魚はフナの仲間なんだよ」と伝えると、「えー!ほんと?」と驚く子も。
命の歴史にふれるきっかけにもなります。
「金魚には耳がある」
実は、金魚には耳があるんです。
耳と言っても、人間のようにパッと見て分かる耳ではありません。
金魚は頭の中に「内耳」があり、音や振動を感じているのです。
大きな音や振動が金魚のストレスになることも。
金魚を観察するときはどんなふうに見るのがいいか、ぜひ子どもたちと話し合ってみるのはいかがでしょう。
「金魚は目を開けたまま眠る」
金魚にはまぶたがないので、眠っていても目を閉じません。
でも、じーっと動かなくなっていたら、それはおやすみのサインかも。
とくに夜間、水草のかげでじっと眠っていることが多いのです。
寝てるのに目を開けてるなんて!と不思議に思う子どももいるかもしれませんね。
「金魚は意外と長生き」
お祭りですくってきた金魚はすぐに死んでしまうイメージがありますが、環境さえ整えれば、なんと10年以上生きることも。
ギネス記録では、43年生きた金魚もいるそうです。
図鑑を使って正しい飼育方法を調べたり、町の金魚屋さんを訪問してアドバイスをもらったりするのもおすすめです。
金魚っておもしろい!
身近だけど、実は知らないことも多い金魚の世界。
知識を少しプラスするだけで、子どもたちとのやりとりがもっと楽しく、深いものになります。
もし園に金魚がいなくても、絵本や夏の製作、お祭りごっこなどをきっかけに、ぜひ話題にしてみてくださいね。
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佐藤愛美(さとうめぐみ)
保育ライター。保育園や子育て支援施設にて担任や育児講座等の業務を経験。2016年にはフリーライターに転身。保育園の取材記事やコラムなどを中心に執筆し、現在に至る。 保育の仕事の魅力や、現場で活躍する保育者たちの生の声をお届けします。 |