めぐみ先生の保育コラム

保育者が感じる認知負荷の話

見る・聞く・覚える・判断する・行動するといった頭の働きにかかる負担を、「認知負荷」といいます。

保育者は子どもたちの様子を見ながら次の活動の準備もするなど、一つのことだけに集中していればよいわけではありません。

今回は、保育者が感じる認知負荷についてお伝えします。

 

保育は頭を使い続ける仕事

認知負荷の大きさには、取り組んでいることの難しさだけでなく、入ってくる情報の多さや、同時にいくつものことに対応しなければならない状況なども関係します。

 

保育室では、子どもの声や動き、周囲の職員の声、時間、予定など、たくさんの情報が入ってきます。その中から必要なものを選び、状況を判断して行動する。保育者はこれを一日の中で何度も繰り返しているのです。

 

そのため、保育という仕事は認知的な負担の大きい仕事と言えるでしょう。

 

疲れるといつも通りにできないことも

人は疲れてくると、注意を向けたり、情報を整理したり、判断したりする力を十分に発揮しにくくなります。

いつもなら気づけることを見落としたり、簡単なことに時間がかかったり、ちょっとしたことでイライラしたりすることもあるでしょう。

 

そんなとき、もっと集中しなければ、もっとしっかりしなければ、と自分を責めたくなるかもしれません。

でも、それは能力が落ちたというより、今の自分にかかっている負荷が大きくなっていると考えることもできます。

 

頭の負担を減らす工夫を

認知負荷を下げるには、頑張って集中するだけが方法ではありません。

たとえば、こんな方法があります。

 

  • 予定や確認事項を頭の中だけで覚えておかない。
  • よく使うものは置き場所を決める。
  • 職員同士で情報を共有して、一人で覚えておくことを減らす。
  • 次にすることを紙に書いておく。

 

こうした工夫は、頭の中で処理しなければならない情報を減らしてくれます。

うまくできないと感じたときには、自分の力不足と決めつける前に、今、頭の中にどれくらいの仕事を抱えているだろうと考えてみましょう。

自分を責めるのではなく、負荷を減らす方法を探してみることも、長く保育を続けていくための大切な工夫です。

 

めぐみ先生

元保育士。ライター歴10年。
子育てをしながら保育の記事を書いています。
保育現場で働く方や、保育者を目指している方に役立つコラムをお届けします。

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