JAPAN絵本よみきかせ協会 代表理事 景山聖子

コラム・インタビュー

4.子どもの生涯に残る、生きる力

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――現在発行中の「すこやかな心をはぐくむ絵本シリーズ(廣済堂あかつき)」では読み聞かせに関するコツを寄せていますね。こちらはどのような内容になるのでしょうか?

 

こちらの絵本に付属するリーフレットで、その絵本のページにあわせて、具体的な読み聞かせのアドバイスをいくつかピックアップして、技術的なコツを伝えています。

 

併せて、読みきかせの効果・効能についても触れているミニコラムにまとめました。そちらでは、読み聞かせがなんとなく良いことは知っていても、どのように心をはぐくむのかということについては知らないお母さんに向けて、具体的なお話を載せています。例えば「テレビとゲームと絵本の時間の違い」のような、お母さんたちが興味を持つ話題を、毎月載せているという感じですね。

 

――この絵本にはどんなことが描かれていますか?

 

こちらでは、「今、育てたい12の心」をコンセプトに、子どもに寄り添い、大人には気づきを与え、“よりよく生きる力”をはぐくむ絵本を作っています。「12の心」というのは、「勇気をもってふみだす心」「楽しく働く心」「責任をもってやりとげる心」「たすけあう心」など、子どもに持ってほしい、私たち大人も大事にしたいものばかり。そのテーマを児童文学作家のくすのきしげのり先生が一冊ずつに織り込んでお話を書かれています。

絵本の中に入り込んで、登場人物の心の動きに共感することで、子どもは深く考え、自分の力で育っていきます。わたしもこの絵本シリーズの想いに共感し、お手伝いさせていただくことになりました。ノンフィクション作家や教育学、脳科学で権威のある先生方もこのシリーズを推薦されています。

 

――今後チャレンジしていきたいことはありますか?

今後も子どもだけではなく、お母さん方や保育士さん、幼稚園の先生に、情報として絵本の効果・効能を伝えていきたいと思っています。

また、音楽や大画面を使って、絵本の読み聞かせを行う「絵本パフォーマンス」を広めていきたいです。それは単にショーとして行うのではなく、理論に基づいて絵本を活かす方法で伝えたいと思います。そして、「情報を伝える講演」と「絵本パフォーマンス」を、一つのパッケージにした活動を増やしていきたいです。

 

 

――読者に向けてメッセージをください。

私が声の世界に入ったきっかけですが、小学校一年生の時に、先生が産休に入ったことでたまたま来たおじいさん先生が豊臣秀吉の素話をとても面白く話してくれました。それまで本にもお話にも興味がなかった私が、そのおじいさん先生が「素の状態」で、楽しく、私たちの反応を感じながらお話してくれたことで、その先生の人間性の味を感じながらその素話を聞くことができました。

絵本はただ内容を伝えるものではなく、人の心にどう残していくかは、読みきかせる人間が深く関わってくると思いました。

その経験が今の私に繋がっています。

ですので、子どもたちにとっての憧れの存在である先生が、お話という世界の中で、自分たちのことを受け入れてくれながら、その人間の味とともに読み聞かせをしてくれたら、子どもの生涯に、生きる力として残っていく可能性があると思うんですね。

絵本の読みきかせをする時間が、そのような可能性があるということをひとつ知ってもらえたら嬉しいです。

 


 

<<景山聖子 プロフィール>>

元局アナ。TBS・テレビ朝日などでリポーターを経験後、ナレーターへ。
一児の母になると同時に絵本の世界へ特化してゆく。
2011・5月  声優・ナレーター事務所(株)シグマ・セブンより独立。
2013・2・4(社)JAPAN絵本よみきかせ協会設立。
代表理事として活動を始める。
一般向けに、NHKカルチャー青山教室に「絵本のよみきかせのコツ」講座を持つ
(現在満席・キャンセル待ち半年)。
(社)全国心理技能振興会認定 心理カウンセラー
米国NLP協会認定 トレーナー・アソシエイツ
DiSC(行動特性分析)認定インストラクター

(社)JAPAN絵本よみきかせ協会設立  http://www.japan-ehon-yomikikase.com/

 

 


 

【取材を終えて】

景山さんと対面した際の印象は、私が最初に抱いた「声」のイメージをそのまま現した様な方でした。

落ちついた知性と、「絵本の読み聞かせ」に対する深い情熱を併せ持った、美しい女性。

そして最大の魅力は、真剣な会話の中に垣間見える無邪気な素顔です。

それは、読み聞かせに対する彼女の情熱が、「子どもへの愛情」という純粋な気持ちから起こったものであったことを感じさせました。

 


お問合わせ・ご相談は 0120-915-513

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