めぐみ先生の保育コラム

保護者アンケートを活用しよう!

保護者アンケートってなに?

保護者アンケートとは、その名の通り在園児の保護者に対して行うアンケートのこと。運動会や発表会などの行事の後や学期末などに実施する園が多いようです。

アンケートをおこなうことで、普段はなかなか知ることができない保護者の本音や、家庭での子どもたちの姿などを知ることができます。

ただし、アンケートの取り方や設問の立て方には工夫が必要です。実施方法によっては「本音を言いにくい」「回答が面倒」といった結果に終わることもあります。

 

保護者アンケートの取り方は?

アンケートの取り方は、回答用紙を配布して園内に設置したポストに入れてもらうアナログな方法から、オンラインの回答フォームや普段使用している連絡アプリなどを活用するデジタルな方法まで様々です。

複数の方法があると保護者も回答しやすく、アンケートの回収率が上がります。

 

アンケートを実施するときのポイント

アンケートを実施する際は、ぜひ下記のことに留意してみてください。

 

  • 具体的な意見がほしい場合は設問を減らす。設問が多いと「よかった」「知らない」などシンプルな回答しか得られない可能性があります。
  • 改善点などを知りたい場合は、無記名のアンケートのほうが本音を書きやすいでしょう。また、担任に回答用紙を手渡しすると匿名性が保てないため、回収ポストなどを用意します。

 

保護者アンケートの活かし方

アンケートを回収したら、組織の中で共有することが大切です。プリントアウトして休憩室など職員の目に留まりやすい場所に設置したり、会議で取り上げましょう。

プラスの回答は職員のモチベーションとなり、マイナスの回答は大切な気づきに繋がります。とくにマイナスの回答は「苦情」ではなく貴重な「ご意見」として受け止め、どうしたら改善できるかを話し合うことが大切です。

 

アンケートの内容にもよりますが、結果を保護者に開示している園もあります。保育者・保護者間、さらに保護者同士で共通の認識をもちやすくなるのがメリットです。何よりも「子どものために今後どうすべきか」という点を、園に関わる大人たち全員で目線を合わせて考えていくことに繋がります。

 

佐藤愛美(さとうめぐみ)

保育ライター。保育園や子育て支援施設にて担任や育児講座等の業務を経験。2016年にはフリーライターに転身。保育園の取材記事やコラムなどを中心に執筆し、現在に至る。

保育の仕事の魅力や、現場で活躍する保育者たちの生の声をお届けします。

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