小規模保育園

小規模保育園の種類や特徴と保育士キャリアアップ研修について

小規模保育園にも様々な園があります。少人数の小さな保育園から、病院内で働く医師・看護師が預けることができる院内保育施設や、企業主導型の託児所に近いようなものが存在します。今回はこの小規模保育園に関する内容と、保育士としての経験がある方向けに保育士キャリアアップ研修について見ていきましょう。

 

保育園の種類は大きく分けて2つ

政府と自治体が公費支援を行う認可事業には、「大規模認可保育園・認定こども園・幼稚園

・小規模保育・事業所内保育」などがあります。こちらではその中から「大規模な認可保育園」と「小規模保育園」の施設形態の2つを下記にて見ていきます。

 

小規模な園の定員は19名なのに対して、大規模な施設は園児の数が100名以上のところを指します。その人数のため、年齢によるクラス分けが行われていることが一般的です。担任や副担任の先生がそれぞれのクラスで園児たちをみながら、行事や日々のカリキュラムを行います。イベントの準備や運営などで、体力的・精神的にハードな毎日を過ごしている先生もいることでしょう。

 

小規模な施設の場合、対象年齢は主に0歳児~3歳未満の子が多いという特徴があります。

乳児や小さい子を中心に預かるので、体を動かしてハードに遊ぶような保育をすることも比較的少ないです。

 

それに対して大規模園は0歳~就学前の5歳児までを対象としているので、対応する年齢も幅広いです。園児も保育士も多いので、その点では活気があって刺激も多いと言えるかもしれません。

 

小規模保育園とは

定員5名以下の「家庭的保育」と、定員20名以上のそれまでの認可保育園の中間にあたるのが小規模保育園で、上記でも触れましたが対象年齢が0~2歳の児童で定員数6~19名の少人数で運営される保育施設のことです。

 

それまでは認可外という位置付けだった小規模保育園ですが、「子ども・子育て支援新制度」(2015年4月に施行) によって、地域型保育事業内の「小規模保育事業」にあたる、市区町村による認可事業となりました。

 

それに伴い「A型・B型・C型」3つの分類に分けられています。職員配置や設置基準についてそれぞれ違いがあります。

 

【A型の特徴】

  • 職員の数:保育所の配置基準に対してプラス1人
  • 職員の資格:保育士 (全員)
  • 定員:6人~19人以下

 

職員の配置基準としては全員が保育士資格を有しており、従来の保育所よりも保育士が1名多い状態になるよう配置します。

 

【B型の特徴】

  • 職員の数:保育園の配置基準に対してプラス1人
  • 職員の資格:1/2以上が保育士
  • 定員:6人~19人以下

 

職員の半数以上が保育士資格を持っている必要があります。職員配置の基準はA型と同様です。

 

【C型の特徴】

  • 職員の数:園児3人に対して職員1人 (補助者を置く際の比率は5人に2人)
  • 職員資格:家庭的保育者
  • 定員:6人~10人以下

 

職員資格である「家庭的保育者」は、市町村が行う一定の研修を修了することで得ることが可能です。保育士または保育士と同等以上の知識や経験があると、自治体によって認められた者のことを指します。通称保育ママとも呼ばれることがあります。

 

小規模保育園の種類

政府が進める「子ども・子育て支援新制度」によって、保育園数や認可保育園の種類は増えています。特に小規模保育園はその利用定員の少なさゆえに、ビルやマンションのワンフロアでも開園することが可能なので、施設の場所を確保することが難しいような都心で増加傾向にあります。

 

しかし、いまだに待機児童の問題が解決していない地域もあるので、小規模な園はこれからも増えるのではないでしょうか。小規模な施設は、病院内・企業内保育園や家庭保育室など様々な施設形態があります。それぞれの特徴を見ていきましょう。

 

院内保育

院内保育所は児童福祉法に基づく、都道府県知事などの認可を受けていない保育施設である認可外に該当します。医療機関に併設していたり、施設内で運営されていたりする形態が取られます。病院内で働いている医師や看護師、関係者の児童の保育を担当する施設ですが、通常の保育所などと異なる点もあります。

 

そのような施設を導入する病院は、病床も多いような大きな医療機関であることが多いです。そのような病院は救急医療機関に指定されていることも多いため、24時間稼働している所もあります。そのような場合、院内保育所で働く保育士さんもスケジュールを合わせることになるので、シフト制を導入しているところが多い傾向にあります。

 

大きな病院が経営している院内保育所の場合は、病院の勤務水準に沿った給料や福利厚生などが設定されていることが多いです。そのため、一般的な保育施設に比べて高待遇を受けることも可能です。

 

企業内保育

企業内で働く従業員等の子どもを預かる施設のことを「企業内保育所」といい、企業の建物内や近隣に開所されていることが多いです。この施設の形態は、待機児童問題の解消を目的とした地域型保育事業である「事業所内保育所」と、認可事業ではない内閣府主導の「企業主導型保育所」の2つに区分されます。

 

両方とも保育施設ですが、「認可・助成金・対象年齢・保育士の配置基準」など運営形態によって違いがあります。それぞれについて見ていきましょう。

 

事業所内保育所 (分類:認可保育施設)

対象年齢は0~2歳児・人数は定員20名以上。0歳児の場合:園児3名に対して保育士1名、

1~2歳児の場合:園児6名に対して保育士1名。定員数19名以下の場合は定員20名以上の配置基準+1人。

 

助成金は設置費に対して大企業なら3分の1、中小企業の場合は3分の2。運営費は大企業が2分の1、中小企業なら3分の2です。

 

企業主導型保育所 (分類:認可外保育施設)

対象年齢は制限なし・保育所 (定員20名以上) の配置基準に+1人以上。設備費や運営費に関する助成は認可保育所と同等に受けられます。2016年に内閣府によって開始された企業向けの「企業主導型保育事業」によって、年々施設数が増加しています。

 

この助成制度は企業内で働く社員などに対して、柔軟な保育サービスを提供する保育施設や

地域の企業などと共同で設置、利用する保育施設に対して、その施設の整備費や運営に関わる費用の助成を行う制度です。

 

企業内保育所は会社の営業日にあった運営スケジュールとなるため、企業が土日休みの場合には同じ様にお休みとなります。大きな企業が運営する保育所であれば、一般職と同じ様に保育士の給与や福利厚生も準備されていることが多く、働きやすい条件が整っていることがあります。

 

さらに、企業で働く社員の子どものみを預かる場合には、少人数保育となるため対応する園児も少なくなります。人数の多い大規模園に比べてイベントや行事も多くない場合があるので、それに伴う準備や実行の負担は少ないと言えるでしょう。

 

小規模園と乳児保育スキル

昨今の生活スタイルや共働きが増えた影響で、子どもが小さいうちから保育施設に預けるご家庭も増えてきました。そのような理由から、これからも乳児保育の需要は増加するのではないかと考えられています。さらに乳児を預かる場合、保育士1人でみることができる人数に限りがあり、保育士は不足状態であることが多い傾向にあります。

 

小規模保育園は0歳~2歳児までの低年齢児のみを預かる保育施設なので、赤ちゃんや小さな園児に対する 保育スキルを身につけたい方にとっては、乳児保育経験を得る場所としては最適な勤務先と言えるかもしれません。

 

乳児保育は、職務分野別リーダーで修了認定を受ける研修分野の中の1つでもあり、「保育士等キャリアアップ研修制度」で重視されている分野とも言えるでしょう。この研修について下記にて詳しく見ていきましょう。

 

保育士キャリアアップ研修について

保育施設などの現場において、園長や主任保育士の元でいろいろな課題などの対応や、新人保育士の指導などを行うリーダー的な職務を担当している初任後~中堅までの職員を対象とした、職務の内容に応じた専門性の向上を図るための研修制度です。

 

「保育士としての経験を積んでも給料に影響がない」と考えていた方にとっては、この研修を受けることで処遇改善が見込めます。受講後、新役職に就くことで「職務分野別リーダー」に月額5,000円、「専門リーダー・副主任保育士」は月額最大4万円の手当が期待できます。

 

しかし、この研修によって得られる手当は政府からその本人に支給されるものではなく、園に対して支給されるので勤務先の方針によって配分が異なるため注意が必要です。

 

保育士キャリアアップ研修の概要

こちらの研修で学ぶ分野は、「専門分野別研修・マネジメント研修・保育実践研修」などがあります。

 

職務分野別リーダーになるには、保育士として経験が約3年以上必要です。加えて、担当する分野に関するキャリアアップ研修受講の必要があります。研修によって様々な保育観や教育などに関して学ぶことができ、より専門知識を深められます。

 

キャリアアップ研修に含まれている8つの分野は以下の通りです。

 

乳児保育

0歳~3歳未満児向けの保育の理解を深める内容です。乳児保育の重要性と乳児との関わり方、その意義や環境、乳児の発達に応じた指導計画や記録および評価などについて学びます。目標としては他の保育士に対して、助言・指導が行えるよう実践的な能力を得られるよう意識します。

 

幼児保育

3歳以上の児童向けの保育内容における理解、幼児教育の意義・環境および幼児の発達に応じた保育内容、指導計画・記録・評価や小学校教育との接続などを学ぶ研修です。

 

障害児保育

障害児保育に対する理解において、個々の子ども達の発達に応じた適切な保育を自身や他の保育士ができるようにしていきます。厚生労働省によって提示された具体的な研修内容は以下の通りです。

  • 障害の理解
  • 障害児保育の環境
  • 障害児の発達の援助
  • 家庭及び家庭機関との連携
  • 障害児保育の指導計画
  • 記録及び評価

 

食育/アレルギー対応

こちらの分野に関する内容としては、「栄養に関する基本的な知識・食育計画作成と活用について・アレルギー疾患に関する理解・保育所における食事提供のガイドラインやアレルギー対応に関するガイドライン」などです。

 

それらを学ぶことで

  1. 食育に関する理解を深め、食育計画の作成と活用。
  2. アレルギーを持つ子どもに対する理解や適切な対応。
  3. 食育やアレルギー対応に関する助言や指導を他の保育士にも行うこと。

を目的としています。

 

保健衛生/安全対策

保健衛生に関する理解を深めることで、保健計画作成とその活用を適切に行えるようにすることを目的としています。さらに、子どもたちが事故などに巻き込まれないように安全対策に対する理解を深め、適切な対策をとることができるようにします。

 

そして、これらの知識を他の職員や保育士に助言・指導等を行い、園全体で子どもたちを守る実践的な能力獲得を目指します。具体的な研修内容としては以下の通りです。

  • 保健計画の作成と活用
  • 事故防止および健康安全管理
  • 保育所における感染症対策のガイドライン
  • 保育の現場における血液を介して感染する病気を防止するためのガイドライン
  • 教育・保育施設等における事故防止および事故発生時対応のためのガイドライン

 

保護者支援/子育て支援

保護者支援と子育て支援に関する理解を深め、「保護者支援や子育て支援の意義・保護者に対する相談援助・地域における子育て支援・虐待予防・関係機関との連携・地域資源の活用」などを学び、他職員や保育士に対して助言・指導を行います。

 

マネジメント研修

主任保育士等を支えるため、集団をまとめるミドルリーダーとしての役割を担う際に必要な知識の獲得を目的としています。園の円滑な運営や全体の保育の質の向上などに活かせるような、「マネジメント理解・リーダーシップ・組織目標設定・人材の育成・働きやすい環境づくり」などを実践的に知ることによって、リーダーシップ能力取得も目標とします。

 

保育実践研修

こちらは保育現場における実習経験の少ない方や、復帰までのブランクが長いような潜在保育士さんを対象とした研修です。「保育環境構成・子どもとの関わり方・身体を使った遊び・言葉や音楽を使った遊び・物を使った遊び」などを理解し、保育を展開するために必要な能力獲得も目的としています。

 

まとめ

今回は小規模保育園の種類や特徴と、保育士の処遇改善のための保育士キャリアアップ研修について触れてみました。乳児保育に関わるための特別な資格は必要ありませんが、職務分野別リーダーで修了認定を受ける際の研修分野の1つでもあるので、経験を積みたいとお考えの保育士さんの就職や転職先に小規模保育園はおすすめと言えるでしょう。

 

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