自分の知りたいことではなく、相手が聴いて欲しいことを聴く

井上きき 役に立つ話

inouekiki_20120515

●聴いてもらえてないと、感じています

ある日の朝のことです。

ひとりの保護者が、子どもを預けるとき、こんなことを言ったとします。

「こどもが、夜中に何度も起きて~今朝は眠いわ~。」

子どもを預かった保育士さんは、

「そうなんですか~。●●ちゃん、お熱とかは、ないですか~?」

と、保護者に質問しました。

保護者は、とくに体調は問題ない旨を伝えると、振り返りつつ仕事へ向かいました。

ここまでのやり取りに、特に問題はなさそうに見えますが、この保護者は、なんとなくモヤモヤしています。

さて、なぜだと思いますか?

その理由は、話を聴いてもらえなかったからです。

●相手の聴いて欲しいことを受け止めるコミュニケーション

聴き上手な人だったら、この保護者の話をこんな風に受け取ります。

「そうだったんですか。何度も起こされちゃって、眠いんですね・・・。」

まず、保護者の最も聴いて欲しい「眠い」という部分をちゃんと受け止めています。

さっきの返事とは、まったく違います。

お子さんの体調についての、情報収集は、確かに大事ですが、これは、保育士の聞きたいことであって、保護者の聴いて欲しいことではなかったのです。

まず、相手の聴いて欲しいことを受け止めてから、こちらが知りたいことを質問すれば、遅くはないですね。

「眠い」という気持ちをきちんと受け止めてもらえた保護者は、この保育士を信頼して、安心して仕事へ向かうことができます。

これは、どんな人とのコミュニケーションでも使える、テクニックです。

≪井上きき 役に立つ話 2012年5月15日号≫

 

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