めぐみ先生の保育コラム

保育学生Q&A【実習編】

保育士を目指している学生さんたちからよくいただく質問をまとめました!今回は【保育実習】に関する質問にフォーカスしてご紹介します。

 

【Q】実習前にどんな準備をすれば良いですか?

【A】

手遊びや歌など保育の引き出しを増やしておくことをおすすめします。部分実習などで使える手遊びやペープサートなど「これだけは自信がある!」というものを2つほど用意しておくと、緊張が和らぐかもしれません。

必要な持ち物はオリエンテーションでしっかりと確認し、余裕を持って準備します。動きやすく汚れても良い服装やシューズなども揃えておきましょう。

 

【Q】日誌や指導案を書くコツは?

【A】

保育実習中は書類作業も多く、慣れない場合は時間もかかってしまうかと思います。子どもの姿や自分の思いを言語化することに慣れるためには、まずは簡単な言葉でいいのでメモをつける習慣をつけることです。「子どもの行動」「自分の働きかけ」「自分の感想(驚いた、可愛かった、悩んだなど素直な感想でOK)」などを素の言葉で書き出してみましょう。

書類の作成の仕方は園によってもルールが異なるため、担当者に事前に確認できると良いですね。

 

【Q】どうやって自己紹介するか悩んでいます。

【A】

手遊びや手袋シアターやペープサートを使った歌遊び、簡単なリズム遊びやクイズなど、視覚物を使って自己紹介をすると子どもたちもより興味を持ってくれると思います。年齢やそのクラスの特色に応じてアレンジを効かせてみてください。

 

【Q】現場の先生たちは実習生のどんなところを見ているんですか?

【A】

現場の保育者は、主に下記のようなところを見ています。

 

・挨拶や時間厳守、言葉遣いなどの基本的なマナーや態度

・子どもや保護者・教職員への関わり方

・記録や指導案の書き方

・自分から動き、学ぼうとする態度や積極性

 

【Q】施設実習は保育現場と異なるので不安です。気をつけることはありますか?

【A】

福祉施設での実習も、保育の見識を広げる上でたいへん勉強になります。

たとえば児童擁護施設は、何らかの事情により擁護が必要な児童が利用する施設です。児童やその保護者の相談、自立支援も行っています。そこで出会う子どもたちの中には、心理的ケアが必要な子もいます。働く職員には、広い視野と知識、柔軟性が求められます。

 

また、障害者施設では、ちょっとした判断ミスが怪我や命の危険に繋がる可能性もあるので不安ですよね。指導者の話をよくメモすることやルールを守ること、気になることがあれば必ず確認することが大切です。

施設実習も、基本的には保育園の実習と同じ心構えで大丈夫だと思います。

 

実習は失敗して当たり前。健康第一

保育実習で完璧に保育ができてしまったら、実習の意味がありません。予想と違ったことを振り返りの材料にして、ぜひ次に活かしてくださいね。

そして、実習でより多くのことを学ぶためには毎日元気に実習園に行くことが第一です。とても基本的なことですが、三食しっかり食べたり、睡眠時間を確保したり、実習期間は特に規則正しい生活を心がけてください。

 

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佐藤愛美(さとうめぐみ)

保育ライター。保育園や子育て支援施設にて担任や育児講座等の業務を経験。2016年にはフリーライターに転身。保育園の取材記事やコラムなどを中心に執筆し、現在に至る。

保育の仕事の魅力や、現場で活躍する保育者たちの生の声をお届けします。

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