めぐみ先生の保育コラム

現役保育士に聞いた子どもたちの可愛いエピソード【1歳児編】

走れるようになったりダンスやボール遊びなど体を使った色々な動きができるようになる1歳の子どもたち。

今回は、現役の保育士さんたちに聞いた1歳の子どもたちの可愛いエピソードをご紹介します。

 

まだ言葉は未熟でも……

「1歳5ヶ月のK君はお散歩が大好き。『お散歩に行くよー』と声をかけるとニコニコして下駄箱から自分の靴を持ってくるんです。ある時、雨が降ってお散歩に行けない日がありました。今日はお部屋で遊ぼうね、と声を掛けるとK君は窓の外をじっと眺めた後に下駄箱の方へ向かい、自分の靴を撫でていました。その切なそうな姿を見て、思わずキュンとしてしまいました。言葉のやりとりはまだ未熟だけど、お散歩に行きたかったK君の気持ちが痛いほど伝わってきました」(保育士Mさんの体験談)

 

二語文のお喋りが可愛い

「『わんわん いた』『まま だっこ』など二語文を言える子がクラスに増えてきました。『せんせい まって』と呼び掛けられた時はとても嬉しかったですね。これまでもコミュニケーションは取れていたけれど、言葉が出てくることでより気持ちが通じ合う気がしました。絵本や歌遊びなどを通してもっともっと言葉の面白さを伝えていけたらと思っています」(保育士Yさんの体験談)

 

お友達同士で「いいこいいこ」

「私が受け持っているクラスでは、子ども同士で頭を撫で合う『いいこいいこ』が流行しています。保育士がやるのを見て真似し始めたようです。節分の時にオニがやってきて、クラスのほとんどの子が泣いていた時、4月生まれのG君だけは最後まで泣かずにいました。G君はまわりで泣いている他の子をぎゅっと抱きしめて、優しく頭を『いいこ いいこ』してくれたんです。まるで小さな先生です。お友達を思いやる姿に、思わずその場にいた保育士全員が感動しました」(保育士Kさんの体験談)

 

意欲いっぱいの子どもたち

「初めて1歳児クラスを受け持った時に、子どもたちが予想以上にしっかりしていて驚いた記憶があります。テレビで覚えたダンスを先生に教えてくれたり、0歳児クラスのお友達を見つけて手を繋ごうとしたり。自分でやってみたい!という意欲も強くて、そのエネルギーはどこからやってくるんだろう?と不思議に思うほどでした(笑)成長のスピードが速いので、子どもたちが喜ぶ遊びを考えるのに必死でしたね」(保育士Cさんの体験談)

 

できることが増えてくる年齢

 

ご紹介した体験談にもありましたが、1歳の子どもたちは色々なことができるようになってくる時期です。子どもたちの心と体の成長を見て驚かされることがたくさんあると思います。文章や写真で記録に残し、年度末に見返すと懐かしい気持ちになります。

 

佐藤愛美(さとうめぐみ)

保育ライター。保育園や子育て支援施設にて担任や育児講座等の業務を経験。2016年にはフリーライターに転身。保育園の取材記事やコラムなどを中心に執筆し、現在に至る。

保育の仕事の魅力や、現場で活躍する保育者たちの生の声をお届けします。

-めぐみ先生の保育コラム

© 2011 保育パートナーズ