めぐみ先生の保育コラム

ブランクが不安!復帰後に安心して働くために

出産や育児を経て保育現場に復帰する人や、異業種に転職し再び保育現場に戻ってくる人にとってブランクは大きな不安要素だと思います。

久しぶりの保育現場で感覚を取り戻せるか心配になるのは当たり前です。

ここでは、ブランクのある保育者が復帰後に安心して働くためのポイントをご紹介します。

 

「ブランクあり」の保育者が抱える復帰後の不安

久しぶりの保育現場。楽しみな反面、こんな不安を抱える方は多いようです。

 

「自分より若い先生が先輩。どう接したらいいの?」

「何年も保育現場から離れていたため、自分の保育観は時代遅れかも」

「体力的にも1人で担任を持てるか心配」

「園の人間関係に馴染めるだろうか」

「子どもたちとの関わり方を忘れてしまった」

 

こういった不安から復帰を躊躇ってしまう人は少なくありません。ブランクを経て再び保育の仕事をしようと決意するのは、簡単なことではないかもしれません。

まずは「もう一度保育現場で働いてみよう」と一歩踏み出したこと自体が素晴らしいと自分の行動を認めましょう。

 

安心して働くための5つのポイント

経験年数や年齢は関係ない!年下の職員に対しても謙虚な気持ちで関わる

経験年数や年齢に関わらず、一緒に働く職員に対して謙虚な気持ちで接しましょう。ブランクのある職員は現場では新人と同じように扱われます。分からないことがあれば「教えてください」と積極的に声を掛けたり、雑務を率先して引き受けたりする姿勢が大切です。

 

積極的に勉強し、最新の保育についてインプットする

園内の研修だけでなく、自分自身で研修を探して申し込んだり、最新の保育書を読んでみたり、積極的に勉強をしましょう。保育の当たり前は数年単位で変化します。以前の勤め先での「当たり前」は通用しないものと思い、学び直しをすることがスキルアップにも繋がるはずです。

 

一人担任に不安があれば、複数担任を希望する

いきなり一人で担任をすることに不安がある場合、乳児クラスなど複数担任のクラスを希望してみるという選択肢もあります。先輩たちの姿を見ながら園のやり方を学べたり、保育の感覚を取り戻しやすいことが複数担任のメリットです。

 

異業種での経験や育児経験を強みにしていく

「一般企業でICTをフル活用して働いていた」「育児をして自分自身が保育園を利用した」といった経験は保育現場でも活かすことができます。保育の専門性以外にも、自分ならではの強みやスキルをぜひ見つけてみてください。

 

「子どものために」を中心に据えると迷わない

保育の正解が分からなくなったときは「子どものために」という原点に立ち返ってみることをおすすめします。今の園のやり方と前の園のやり方、昔の保育と最新の保育など、比較して悩むこともあるかもしれませんが、「子どもたちにとって最善な手立ては何か」という芯がぶれずにいれば、よりよい保育に繋げていくことができるはずです。

 

「分からない」を正直に伝える大切さ

ブランクがあるからこその悩みややりにくさはあると思います。なるべく一人で抱え込まず、上司や同僚に話してみるとスムーズに解決するかもしれません。「以前はできていたのに忘れてしまったこと」や「以前との違いがあり理解できないこと」といった気持ちを正直に伝えて改めて学び直していくことは自分自身のスキルアップにも繋がり、可能性が広がっていくはずです。

 

佐藤愛美(さとうめぐみ)

保育ライター。保育園や子育て支援施設にて担任や育児講座等の業務を経験。2016年にはフリーライターに転身。保育園の取材記事やコラムなどを中心に執筆し、現在に至る。

保育の仕事の魅力や、現場で活躍する保育者たちの生の声をお届けします。

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