めぐみ先生の保育コラム

心理的安全性を考える

「こんなこと聞いていいのかな」

「今さら言い出しにくいな」

職員同士のやり取りの中で、そんな気持ちになった経験はありませんか。

実はこの“言いにくさ”は、職場の雰囲気だけでなく、保育の質や安全にも影響を及ぼします。

 

今回は、ビジネスの世界で注目されている「心理的安全性」という考え方を、保育現場に置き換えて考えてみます。

 

心理的安全性とは、安心して声を出せること

心理的安全性とは、「この場で発言しても否定されない」「質問しても大丈夫」と感じられる状態のことを指します。

特別な制度や仕組みではなく、日々のやり取りの積み重ねで育つものです。

 

保育現場では、経験年数や立場の違いがある中で仕事が進みます。

新人は遠慮しやすく、ベテランは忙しさから説明を省いてしまうこともあります。

こうした小さなすれ違いが重なると、「気づいたけれど言えなかった」「確認したかったけれど聞けなかった」という状況が生まれてしまいます。

 

言いにくさは、事故やトラブルの種になる

保育では、子どもの小さな変化や違和感に気づくことがとても重要です。

しかし、気づいたことを言葉にできなければ、その情報は共有されません。

 

たとえば「この遊具、少しぐらついている気がする」「この動線は混み合いやすいかもしれない」といった感覚は、事故が起こる前触れであることもあります。

心理的安全性が高い職場では、こうした小さな気づきが自然に共有されます。

結果として、トラブルが起こる前に対策が取れるようになります。

 

小さな一言が空気を変えるかも

心理的安全性は、大きな改革がなくても育てることができます。

日常の中で「どう思う?」「ほかに気づいたことある?」と声をかけることや、質問や提案に対して感謝を伝えることが、その第一歩になります。

 

保育はチームで行う仕事です。

誰かが完璧であることよりも、気づきを持ち寄ることが大切です。

安心して声を出せる環境は、子どもたちの安心にもつながっていきます。

心理的安全性という視点を、日々のコミュニケーションの中で少し意識してみませんか。

 

めぐみ先生

元保育士。ライター歴10年。
子育てをしながら保育の記事を書いています。
保育現場で働く方や、保育者を目指している方に役立つコラムをお届けします。

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