暑い季節がやってきました。
すでにプールや水遊びがスタートした園もあるのではないでしょうか?
水遊びは子どもたちが大好きな活動のひとつですが、様々なリスクがあるため保育士は気が抜けません。
安全で楽しく水遊びを行うためには、どのようなことに気をつけるべきでしょうか。今回は、水遊びの際の注意点についてまとめました。
⒈保護者への呼びかけ
水遊びは体力を使うため、家庭での体調管理や配慮が必要不可欠です。朝ごはんを食べること、睡眠を十分にとることなど、当たり前のことではありますが、改めて保護者に呼びかけを行いましょう。また、子どもの異常に気付いた場合は、必ず保育士に伝えてもらうようお願いしましょう。
⒉登園時の視診をしっかりと
体調不良のまま水遊びを行うと、思わぬ事故や怪我に繋がります。
体温、顔色、皮膚や爪の様子など、念入りに子どもの様子を確認するようにしましょう。登園時は慌ただしいため、パートの職員とも連携し、情報共有を行いましょう。
⒊安全点検と衛生管理
プールの水温や水質は朝のうちに確認します。異物が浮遊していないか、プールの中に石やゴミが落ちていないかを調べ、安全に遊べる環境を整えましょう。また、水遊びで使うおもちゃが破損していないかを確認しておくことも大切です。ペットボトルやプラカップの手作りおもちゃが破損すると先が尖って危ないので、十分に注意しましょう。
⒋子どもたちに約束を伝える
プールの約束を子どもたちに伝えましょう。
・走らない
・水の中で友達をおさえない
・具合が悪くなったら先生に言う
・トイレは必ず済ませる
など、シンプルで分かりやすく伝えるようにします。
⒌保育士の動きを打ち合わせしておく
大人がどの配置につくのかを事前にしっかりと決めておきましょう。
子どもたちを先導して先に水の中に入る保育士、水に入る前に子どもたちの体を消毒する保育士、プールが終わった後に着替えの補助をする保育士など、水遊びの始まりから終わりまでをシミュレーションし、動線を考えて計画を立てておくようにしましょう。
⒍熱中症に注意
水遊びの最中にも熱中症は起こります。水遊びの前後には、必ずお茶や水を飲むようにしましょう。飲み物が冷えすぎていると、尿意をもよおしたり、お腹が痛くなってしまう場合があるので、常温〜少し冷えているくらいの飲み物を用意します。
また、プールサイドには日陰を作っておくことも大切です。長時間、日向にいないように気をつけましょう。また、一人ひとりの体調の変化も見逃さないように気をつける必要があります。
⒎午後はゆったりと過ごす
水遊びが終わった後は、ゆったりと過ごしましょう。いつもより少し長めに午睡の時間をとったり、部屋の中で落ち着いて遊べるような環境を整えると良いと思います。
体調管理や熱中症は、保育士自身も気をつけるようにしたいですね。
つい子どもたちのことに夢中になって、自分の体調を蔑ろにしてしまいがちですが、安全な水遊びを行うためには、保育士が元気であることが大前提です。
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佐藤愛美(さとうめぐみ)
保育ライター。保育園や子育て支援施設にて担任や育児講座等の業務を経験。2016年にはフリーライターに転身。保育園の取材記事やコラムなどを中心に執筆し、現在に至る。 保育の仕事の魅力や、現場で活躍する保育者たちの生の声をお届けします。 |
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