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求人情報毎日更新 2022/11/21 NEW!

 

「すてきな絵本たち」をはじめて読まれるあなたへ

 かぶとむしの たたかいの おきて

 

 
 文:本郷儀人 絵:小堀文彦
 
 出版 : 福音館書店
 
 定価 : 本体389円+税
 
 対象年齢 : 5~6さい
 

昆虫の王様といわれているカブトムシ。そのオスといえば、

出会った者を長い角でむやみやたらと投げ飛ばすような、

暴力的な虫というイメージを持っていませんか? 

でもそれは、じつは間違ったイメージです。

夏の夜の雑木林でくり広げられるオス同士の闘いには、

無用なケガをさけるため、「掟(おきて)」があるのです。

カブトムシに対する今までのイメージがくつがえされる

動物行動学の絵本。

 

↑福音館公式サイトより抜粋

 

 

-――――――――― 以下、筆者の感想 ―――――――――――-

 

今回紹介する絵本は『かぶとむしの たたかいの おきて』。

男の子のロマン、カブトムシが題材の絵本でございます。

対象年齢は5~6歳向け。

 

さて、どのような内容かと申し上げますと、

成虫のカブトムシの動物行動学について描いた絵本となっております。

 

何?福音館のあらすじと同じすぎる?

わかりました、ではもう少し掘り下げて内容を説明いたしましょう。

 

―――――――――――――――

森に居るカブトムシは夜になると、

主食となる樹液を食べに土から出てくるヨ!

 

そこでオス同士が出会えば、自慢のツノを使ってケンカをするし、

オスとメスが出会えば、己の子孫を残すために交尾をするんだヨ!

 

オス同士のカブトムシのケンカには実は「お約束」があるんだヨ!

ケンカをする前にオス同士に体格差がある場合は、

小さい方のオスが本気のケンカになる前にさっさと引き上げるんだヨ!

 

これは、小さい方のオスが、

ケンカに負けてムダなケガをしてしまうのを防ぐための

大事なお約束なんだヨ!

 

カブトムシって一見ケンカ好きの暴君に見えるけど本当は、

ムダな争いはしない主義の紳士的な虫なんだネ! 

 

勉強になったネ!(^_^)b

―――――――――――――――

 

……とまぁ、そんなカンジの内容の絵本です。

だいたい頭に入りましたかね?

 

かっこいいぜ!

 

さてさて、そんな『かぶとむしの たたかいの おきて』でございますが、

この絵本が「すてきな絵本」たらしめる理由。

 

それはずばり、

劇中のカブトムシ同士のケンカ……

いや、

劇中の「戦い」もとい「闘い」のシーンの

圧倒的なほど硬派で熱い描写っぷりにある

……と、わたくし筆者は勝手に思っています。

 

 

まず、このページの見出し画像を見てもらった時点で

もうだいたい理解していただいたかと思うのですが、

びっくりするほどに絵がリアル。

もちろんこれは表紙だけではなく、内容全体もそう。

 

雑木林にあつまるカブトムシ以外の虫たちの絵、

飛んでくるカブトムシの恰好、

樹液をたべるカブトムシの様子、その他もろもろ全てがリアル。

 

 

バァァァァァン!!

 

そんなリアルすぎる描写で絵本が進行していく中、

カブトムシのオス同士が対面し、

「闘い」を描いている場面が出てくるのですが、

(上のあらすじでいうそこでオス同士が出会えば、自慢のツノを使って

ケンカをするし、ってトコですね)

さきほども書きましたがもういちど書きますね。

その「闘い」の描写っぷりがとても硬派で熱い。

 

まぁどんな闘いだったかをドライに説明しますと、

カブトムシがお互いのツノを使って、相手を先に投げ飛ばそうとする。

投げ飛ばされたほうのカブトムシは、下に落ちてしまい、

地面にぶつかったときの衝撃でツノが折れてしまう。

たったこれだけです。

まぁ、たったこれだけのことではあるんですが。

 

それでも、絵本を読んでいるとまるで

目の前で本物のカブトムシが必死で戦っているのを

実際に見ているかのような錯覚に陥るのです。

 

カブトムシの闘いの動き、カブトムシの怪獣のような重量感、

闘いでお互いの身体がキィキィとこすれ合う音までが

読者の頭の中で忠実に再生されるのです。

例えば音の場合、ちょうど下記のような具合ですね!

 

 

「バリッ!」

(カブトムシが木から剥がされ投げられた時の音)

 

「ボキッ!」

(投げ飛ばされて下に落ちたカブトムシの角が折れる音)

 

 

……あぁ。ショボイ。

なんで効果音って普通の文字で書くとこんな

マヌケ臭くなるんでしょう。

 

違います。違うんです。こんな

「あ~ん床に落としたワリバシふんじゃったぁ☆(´>ω∂`)ペロンチョ」

みたいな感じの音ではないのです。

 

なんかもっとこう、『グラップラー○牙』のような

青年雑誌のバトル漫画とかでよくあるような、

もっと重量感があるというか、「本気」の音が聞こえるんです。

 

 

バリッ……!

(カブトムシが木から剥がされ投げられた時の音)

 

ボキッ……!

(投げ飛ばされて下に落ちたカブトムシの角が折れる音)

 

 

出来る限り再現してみたところこんな感じです。いや本当に。マジで。

読んでると頭のなかでそんな鈍い音が響きわたるんですってば。

ホントですよ!?

 

 

ゴゴゴゴゴ……

 

しかもすごいのは、このような重みのある演出を、

バトル漫画などとは違って文字ではほとんど表現せずに、

ほぼほぼ「絵」だけで表現してしまっている所です

 

実際に絵本に記載されている文章の内容としては

「ボキッ!つのがおれてしまった!」

(実際の絵本の文章とは多少異なります)

といった、「本当にその時起こっている現象」を「普通の文字」で

淡々とドライにつづっているだけなんです。

 

小説・ライトノベルでありがちな、起こっている状況を

比喩表現で大げさに演出したり、

漫画にありがちな、バトル中の絵の中にカッコいい文字で

効果音を演出したり、

あとちょうどこのページみたいに

文字サイズや太さを変えて強調したい部分を強調する

等の演出は一切していないのです。

 

ただただ、その時起こった事実を、

普通の文字でドライにつづっているだけ。

それなのに、頭の中ではしっかりと、

カブトムシの闘いの様子が再生される。

「絵」によってここまで想像力が膨らむ読み物が

今まで他にありましたか????

いや、たぶん、無い!

 

まさにこれこそ「絵本」です。

「絵」がメインとなる表現技法の「本」。

絵本の中の絵本、ではないでしょうか。

 

 

 

 

……はい、ここまでですね、この『かぶとむしの たたかいの おきて』が

いかにすてきな絵本かということを散々熱弁させていただきましたが、

もちろん、ただの動物行動学の絵本として読んでも

十分タメになりますよ!

 

というか、本来は「カブトムシの動物行動学について」が

メインの絵本ですからね(笑)

 

序盤の闘いのシーンはあくまで、後半に出てくる

「かぶとむしの行動科学」がいかに大切か、ということを

説明するための調味料にしかすぎません。

 

 

 

 

というわけで、最後のまとめ。

とにかく、実際に読んでみてください。

まとめ随分雑だなおい!と思われるかもしれませんが、

この絵本、文字による感想だけでは

どうしても伝わりづらい「何か」があります。

このページの感想だけではこの絵本の素晴らしさを表現しきれません。

(じゃあこの「すてきな絵本たち」は何のためにあるんだよとか言わないでね)

 

百聞は一見にしかず。

実際に読んで、カブトムシのリアルで硬派な世界を感じてください。

まぁ一番いいのは夏の夜に森に入って野生のカブトムシの闘いを実際に生で見ることなんだけどね

 

以上、黄鳥あづきでした。バイバイ!

 

 

 

……しかしまぁ、なんでしょう。

今更なんですけどタイトルすごいですよねこの絵本。

『かぶとむしの たたかいの おきて』ですよ?絵本にしてはこれまた「重め」なタイトルだと思いませんか?

「戦いの掟」なんて言葉、児童向け絵本に使われた事例は今までに無いと思います。

もっとこう、ライトなタイトルは思いつかなかったのですかね?

「かぶとむしの けんかの ルール」とか「かぶとむしの けんかの ひみつ」とか

「かぶとむしの けんかのときの おやくそく」とか……。

でもやっぱり、この熱くて硬派な内容の絵本にタイトルをつけるならば、

『かぶとむしの たたかいの おきて』

やっぱりこれしかないんですよねぇ……。

 

あ、それとあと、今回のはちょっと内容がハードボイルドすぎたので、

次回はなんというか、もう少し癒されそうな絵本の紹介をしようかと思います。

まぁ実際どうなるか分かりませんけど。はい。

 

2015.09.03 追記:

次回更新につきましては、2015.09.28となります。

筆者休暇のため、更新日が少々遅れてまいります。

仕事休んだっていいじゃないか、Homo sapiensだもの。

2015.09.28 追記:

大変恐れ入りますが、次回更新は10月1日とさせていただきます。

投稿がさらに遅れてしまいまことに申し訳ございません。

以後、このようなことが起きないように気を付けます。

なにとぞよろしくお願い申し上げます。

 

 

 

著:黄鳥あづき

 

 

 

 
 

 

 

 

 

 

≪すてきな絵本たち 2015年8月20日号≫
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